進化?退化?再構築!?
本記事の内容は古いものとなっています。最新の解説記事をご参照ください。
この記事では、デュエマの最難関ルールのひとつ。
・進化
・退化
・再構築
について解説していくぞ!!
2022年度の「王来篇」でも特に重要となるルールなので、ぜひ本稿の内容をしっかり把握して、日々のデュエルに役立てて欲しい!
なお、本稿のメインは「再構築」。
※ぶっちゃけ「進化」と「退化」は難しくないんだw
それでは解説~~~スタートゥ!!
もくじ
- 進化とは
- 退化とは
- 再構築とは
- 再構築の実例
- 再構築で残せるもの
- 再構築は出ていない
- 残さなかったものは何処へ?
- 進化も再構築で残せるの!?
- 再構築は状況起因処理である
- 再構築は進化クリーチャーだけ
- 再構築は付与効果を引き継ぐ
- 攻撃中に退化
- 攻撃中に再構築で複数体が残った
- 攻撃先が退化
- ブロッカーが退化
- 召喚酔い、ふたたび
- おわりに
進化とは
進化クリーチャーというのは、既にバトルゾーンに出ている自分のクリーチャーの上に、(基本的には召喚して)カードを物理的に重ねて場に出していくタイプのクリーチャー。
進化元がないと出すことが出来ないというハードルがあるものの、この進化クリーチャーは「召喚酔いしない」だったり「コストが低いのに強力」だったりと大きなメリットが備わっていることがほとんどだ!
※進化クリーチャーが召喚酔いしないのはスピードアタッカーを持っているからじゃないよ、ルールでそう決まってるからなんだ
進化クリーチャーの詳細な解説は、専用の解説記事が2つあるからそちらを参照して欲しい!
両方とも超大事なことが書かれているぞ!
- 進化とは、他のクリーチャーの上に進化クリーチャーを出すこと
- 進化クリーチャーは進化元がないとバトルゾーンに出すことができない
- 進化クリーチャーはスピードアタッカーを持っていないのに、ルールにより召喚酔いしない
退化とは
退化とは、進化クリーチャーの一番上のカードだけを除去するテクニック。
これを行うとクリーチャーは「退化」し「再構築」という処理が行われる。
この「退化」を行うためには「自分のバトルゾーンのカードを除去出来る能力が必要」になる。
※退化は通称で、公式の用語ではないよ!
※再構築(これは公式用語)については後で詳しく解説するよ!
※カードを指定して除去するものは「カード指定除去(そのまんま!w)」と呼ばれるよ!
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
「カードを除去する能力」とは《アクア・サーファー》のような、カードの能力に「クリーチャーを1体選び」ように「クリーチャーと指定しているもの」ではなく、
■バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。
《龍脈術 落城の計》のように能力のテキストに「カードを1枚」のように、対象を「カード」と記載している除去能力をもつものを指すぞ!
※クリーチャーと指定している除去能力で進化クリーチャーを指定すると、一番上のカードだけではなく下の進化元もまるごと、効果が指示しているゾーンに一緒にくっついて移動してしまうぞ!
ちなみに退化を狙えるカードというのは実はひじょ~~~に少ない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるすべての進化クリーチャーの一番上のカードを、持ち主のマナゾーンに置く。
上の《龍脈術
落城の計》以外だと、デュエマ唯一の退化専用(?)カードの《ロイヤル・ドリアン》か、
■S級侵略[宇宙]ー水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、バトルゾーンまたは自分の手札にあるこのカードをその上に重ねてもよい)
■SSS級侵略[天災]:水、闇、または自然のコマンド(自分の水、闇、または自然のコマンドが攻撃する時、バトルゾーン、自分の手札、墓地、マナゾーンにあるこのカードをその上に重ねてもよい)
《S級宇宙
アダムスキー》か《SSS級天災 デッドダムド》がバトルゾーンにいるときに他のクリーチャーの攻撃時にそこに侵略するときに退化が発生するくらいじゃないかな?
まとめ
- 退化とは、進化クリーチャーの一番上のカード(つまり進化クリーチャー)を「カード指定除去で取り除くこと
- 退化したクリーチャーは「再構築」という処理が必ず行われる
- 退化できるカードは今の所、豊富ではない
再構築とは
さて、ここからが本記事の本題、
再構築だ。
再構築は、進化クリーチャーの一番上のカードだけがなくなった、つまり上で書いた「退化」とセットで必ず行われる。
そう、退化した進化クリーチャーは必ず「再構築」という処理を行わないといけないのだ。
再構築とは?
再構築とは「進化クリーチャーが、その一番上となっている進化クリーチャーのカードだけを除去された時に、残った進化元のカード群の中から条件に従い、任意のクリーチャーをバトルゾーンに残す処理」の事を指す!
とは言え何だかピンと来ないと思うので、次項では実際の再構築の例を交えてその手続を見てみよう!
再構築の実例
進化クリーチャーは《死神術士デスマーチ》。
進化元は《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》。
盤面上はこんな状態だね。
ここで相手のでも自分のでもコスト6以下のカードであれば手札に戻せる《龍脈術 落城の計》を唱え、一番上に置いてある《デスマーチ》のカードのみをを手札に戻す。
そうすると「進化クリーチャー」の一番上のカード(デスマーチ)が剥がれたので再構築が開始!
ここが最重要!
再構築の処理がこれダァ!
再構築は進化クリーチャーの一番上が剥がれた時に
その進化の下にあったカードの中から
剥がれた進化クリーチャーの正当な進化元のカードを選んで
バトルゾーンに残す処理
これが再構築だ!
つまりこれを今回のケースに当てはめると・・・
《デスマーチ》が剥がれた時に
その進化の下にあったカードの中から
《デスマーチ》の正当な進化元である《ヘヴィ・デス・メタル》を選んで
バトルゾーンに残す
となる。
一番上の進化クリーチャーである《デスマーチ》がカード指定で引っ剥がされ《ヘヴィデスメタル》がバトルゾーンに残る・・・
これが「再構築」だ!
まとめ
- 再構築とは進化クリーチャーの一番上のカードだけを剥がした時(通称「退化」)、その後にやってくる進化元をバトルゾーンに残す処理
再構築で残せるもの
再構築で気をつけなければならない点がいくつかある。
実は退化→再構築する時に、進化クリーチャーの下にあったカードから何でも好きにバトルゾーンに残せるってわけではないんだ。
再構築では、この処理により残せるものと残せないものの条件がしっかりと決まっている。
正当な進化元
再構築で残せるもの。
まず最初の条件は「それが正当な進化元であること」。
■墓地進化ー闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
《デスマーチ》の場合は進化元になれるのは「闇のクリーチャー1体」。
なので再構築で残すことが出来るのは「闇」のクリーチャーのみ。
《ヘヴィ・デス・メタル》は「闇/火」の文明を持つクリーチャーなので、これは正当な進化元となり、再構築により残すことが出来るってわけだ。
※デュエマのカードの能力は本当に色々なものがあるので、やろうと思えば進化クリーチャーの下に、正当ではない進化元を差し込んでしまうことも可能w
※けど退化再構築を処理することは、そういった正当じゃない進化元は、バトルゾーンに残すことが出来ないんだ
最大N体まで
そして2つ目の条件は「最大N体まで」。
同じことを書くんだけど、《デスマーチ》の進化元になれるのは「闇のクリーチャー1体」。
この進化元条件の場合、「闇のクリーチャーを進化元のカードの中から最大1体まで」、再構築の処理により残すことが出来る。
変わって《竜魔神王バルカディア・NEX》。
この超獣の進化元条件はこれだ。
■進化GVー自分のエンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。
つまりこの場合、再構築する場合、進化元のカードの中から、エンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンという種族の条件を満たしているクリーチャーであれば、好きなもの種族のものを好きな組み合わせで最大3体まで残すことが出来るのだ!!
そう。
実は再構築で残すことが出来るクリーチャーの最大数は、その進化クリーチャーが進化に必要とするクリーチャーの数とイコールなのだ!!
※察しのいい人はもう気づいていると思うけど、最大N体までってことは1体も残さないことも可能だぞ!
まとめ
再構築で残すことが出来るクリーチャーは、
- 剥がれた進化クリーチャーの正当な進化元であること
- 進化元に必要なクリーチャーの数まで残せる
- 再構築の時、あえて1体も残さないことも可能
再構築は出ていない
再構築で残ったクリーチャーは、新たにバトルゾーンに出たという扱いにならない点に注意。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、ドラゴン以外をすべて破壊する。
なので例えば再構築で《偽りの王 モーツァルト》が残ったとしても、ドラゴン以外全破壊の登場時能力は使うことが出来ないぞ!
まとめ
- 再構築はもともとバトルゾーンにあったカードが再構成されただけなのでバトルゾーンに出た扱いにはならない
残さなかったものは何処へ?
場合によっては再構築で全ての進化元のカードをバトルゾーンに残せなかったり、あえてバトルゾーンに残さないというプレイングもあるだろう。
その場合、残さない選択をしたカードは全て、一括で墓地に置かれる。
ただし注意点!
その場合、それらのカードはルール処理で進化元から直接墓地に置かれる扱いなので、破壊された時の効果、バトルゾーンを離れた時の効果なんかは全て無効だ!(進化元だから特性失っているんだよ)
※ただし《イワシン》のように「どこからでも自分の墓地に置かれた時」と書かれているカードは例外。これは墓地に「置かれた時」にトリガーするので、前のゾーンの状態を参照しない。結果、普通に効果が使えるw
まとめ
- 再構築で使われなかったカードは全て墓地に置く
- クリーチャーとして墓地に置かないので破壊時効果やバトルゾーンを離れたときの効果は使えない
進化も再構築で残せるの!?
実は再構築を行う時、進化元に進化クリーチャーがあった場合、これも残すことが可能だ!
ただしこれには条件がある!
進化クリーチャーを残す場合は、その再構築を行うカード群の中から正当な進化元を調達する必要があるのだ!
※進化でも非進化でも上に書いた「再構築で残せるのは正当な進化元である」という条件は変わらないよ!
※進化クリーチャーの再構築は、必ず進化元の中から進化元を探さないと駄目だよ。例えば盤面の他の再構築と関係ないクリーチャーの上に乗るとか出来ないからね!
それでは実際のケースを例に、この進化を残す処理をみてみよう!
ケース1
《S級宇宙 アダムスキー(進化クリーチャー)》の下に、
《プラチナ・ワルスラS(進化クリーチャー)》とクリーチャー《熱湯グレンニャー(クリーチャー)》がいる状態。
ここで《アダムスキー》が他のクリーチャーの攻撃時に侵略してどこかに飛んで行き、一番上のカード(アダムスキー)が剥がれたので再構築開始!
※《アダムスキー》の進化元条件は「水のクリーチャー1体」なので、その条件に適合するものを最大1体まで再構築で残せるぞ!
※再構築に「侵略」の条件は全く関係ないぞ!
残った下のカードは《ワルスラ》と《グレンニャー》。
進化クリーチャーである《ワルスラ》を残すためには、再構築するカード群の中から《ワルスラ》の正当な進化元である「水のクリーチャー1体」が必要。
《グレンニャー》は火のクリーチャーかつ水のクリーチャーなので《ワルスラ》の進化元として条件適合!
《グレンニャー》の上に《ワルスラ》を置いて最構築完了だ!
このケースの場合、最大で3つの再構築のパターンがあるよ。
1、《グレンニャー》を進化元にして《ワルスラ》を残す
2、《グレンニャー》を残して《ワルスラ》を墓地に置く
3、何も残さず《グレンニャー》と《ワルスラ》の両方を墓地に置く
この3通り!
ケース2
続いてのケースはコチラ。
《アダムスキー》の下に、NEOクリーチャーである《貝獣 マジュガイ》が2枚あるものを退化再構築してみるぞ!
実はNEOクリーチャーは再構築で、クリーチャーとしても、進化元があるならNEO進化クリーチャーとしても残すことが可能!
なのでこの場合は以下の4通りの残し方が出来る!
1、《マジュガイ》Aを進化元に《マジュガイ》BをNEO進化で残す
2、《マジュガイ》Bを進化元に《マジュガイ》AをNEO進化で残す
3、《マジュガイ》Aを残し、《マジュガイ》Bを墓地に置く
4、《マジュガイ》Bを残し、《マジュガイ》Aを墓地に置く
5、何も残さず《マジュガイ》A・Bともに墓地に置く
あ、5通りだったw
まとめ
- 再構築で進化を残す場合、再構築されるカードの中から残したい進化クリーチャーの正当な進化元が調達できれば残すことができる
- NEOクリーチャーはNEO進化でも普通のクリーチャーとしても残せる選択肢がある
再構築は状況起因処理である
再構築の処理は「状況起因処理」というジャンルに分類分けされる処理だ。
この分類に属しているものは、そのイベントが発生したら即座に、今行っている処理を一旦中断し、待機している効果なんかよりも当然先に、すぐに処理が開始される!
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
例えばこの進化クリーチャー《暗黒王デス・フェニックス》はバトルゾーンを離れた時の効果を持っている。(「相手の手札を全ハンデスする」というとんでもない効果だねw)
で、これが退化した場合、このクリーチャーはちゃんとバトルゾーンを離れた扱いになる。
※進化クリーチャーの一番上のカードのみがバトルゾーンを離れる場合、それはちゃんとクリーチャーがバトルゾーンを離れた扱いになるし、離れ先が墓地なら「破壊」と扱われるよ
※「退化=進化クリーチャーの一番上のカードだけをバトルゾーンから引っ剥がすこと」ねw
バトルゾーンを離れたので「全ハンデス」の誘発型効果は発動するわけなんだけど、これは即座に解決されない。
全ハンデス効果の誘発自体は既に終わっているんだけど、それよりも先に、優先度の高い「再構築」という「状況起因処理」をやってしまわないといけないからだ!
なので再構築が終わったら、お待ちかね、全ハンデスをぶっ放そうw
「状況起因処理」に分類分けされる処理は、それがクリーチャーの効果の途中だろうが、呪文の効果の途中だろうが、なにか今実行中の処理があっても関係なく割り込んでくるんだ!
まとめ
- 再構築は状況起因処理
- 状況起因処理は他の効果の処理中でも問答無用で割り込んで処理を行う
再構築は進化クリーチャーだけ
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札をシャッフルする。その後、上から3枚を表向きにし、その中の呪文をすべて、このクリーチャーの下に置く。残りを墓地に置く。
クリーチャーの中には進化クリーチャーでなくとも自身の下にカードを置く能力を持つものがいる。
《不夜城艦 クランヴィア》なんかがその代表だね。
こういった「進化ではないけど下にカードが入ってるクリーチャー」の「一番上のカード」を取り除くとどうなるだろう?
実はこの場合、
これは進化クリーチャーではないので再構築は行われず、下にあったカードは全て一括で墓地に置かれることになる。
※ここで一括で墓地に置かれた「下にあった」カードは、クリーチャーとして墓地に置かれるわけではないので、破壊された時の効果やバトルゾーンを離れた時の効果を使うことが出来ないぞ。(上で似た例を書いてるけどあれと同じだね)
まとめ
- 退化時に再構築が行えるのはカードタイプに「進化クリーチャー」と書かれているものと、下にカードが置かれた状態の「NEO進化クリーチャー」だけ
再構築は付与効果を引き継ぐ
退化する前の状態でパワーアタッカーなりブロッカーなり、何かしらの効果を付与していた場合、それら「後付け」の効果は再構築で残ったクリーチャーに全て引き継がれる!
例えば進化クリーチャー(2体の進化元)にパワーアタッカー+5000を与えた状態で退化し、再構築で下にあった2体ともが残った場合、これらは両方ともが「パワーアタッカー+5000」を持った状態でバトルゾーンに残る。
その他スピードアタッカーやブロッカーの付与。
もちろん付与した破壊不能状態もしっかり引き継ぐぞ!
また、引き継ぐものはそれが付与されたものであれば「良い効果」であれ「悪い効果」であれ”全て”だ。
例えば自分のパワー13000の進化クリーチャーが《無量大龍 ドゥエ・ミリオーニ》のパワーダウン効果で-11000されている時に退化した場合、再構築で残ったクリーチャーにもしっかりパワーダウン効果が引き継がれてしまう。
この法則を利用して一挙にやっつけてしまおうというテクニックも存在するというわけだ!
ここで注意点。
くれぐれも引き継がれるのは「外部から与えられた」「後付け」の効果のみ。
なので例えばこの《覇王る侵略 ドレッドゾーン》のもつ常在型効果「バトル中はパワー+5000」などはあとから付与したものではなく、《ドレッド》の持つ固有の能力なので再構築で残ったクリーチャーには引き継がれないぞ!
また、カードに実際に印字されている「パワーアタッカー」。
これも攻撃時に付与されるものではなく、攻撃中に常に有効になる条件付き常在型効果なので再構築クリーチャーには引き継がれない。
まとめ
- 再構築で残ったクリーチャーには、元の進化クリーチャーが後付けで得ていた付与効果を良きも悪きも全て引き継ぐ
- カード固有の付与していない効果、例えばパワーアタッカーなどの常在型効果は再構築先に引き継がれない
- タップ・アンタップ状態も再構築で残った全てのクリーチャーは、元の進化クリーチャーの状態を引き継ぐ
攻撃中に退化
進化クリーチャーが攻撃中に退化してしまった!!
そんなときは即座に、上で解説したルールに基づいて再構築を行おう!
そして実行していた攻撃は、再構築でクリーチャーが残ったのであれば、なんとそのクリーチャーが引き継いで行うことが可能だ!
※再構築後に攻撃先を指定し直す事はできない。最初に宣言した攻撃先のまま変えることはできない。
※再構築した時には攻撃宣言はすでに終わっているので、再構築クリーチャーが攻撃時能力を持っていたとしてもそれを使うことはできないぞ!
※ただし「パワーアタッカー」などの常在型効果は再構築後、即座に有効になるからね!
※攻撃を引き継ぐクリーチャーは「攻撃できない」ものでも「召喚酔い」しているものでもどれでも指定可能。全然関係ない。
これまでは攻撃中に退化させるためには《サイバーダイス・ベガス》のDスイッチから退化させる呪文(といっても《落城の計》とかしかあんまりないんだけど)で、攻撃してきた進化クリーチャーを防御側が何とかするしかなかった。
しかし来年度「王来篇」からは《ボルシャック・大和・モンキング》に代表される新カードタイプ「スター進化」の登場によりこの「攻撃中に退化」という処理が頻繁に発生するぞ!
それというのもこのスター進化がこういった特性を持つためだ。
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
そう、このスター進化クリーチャーはバトルゾーンから離れるときに、一番上になっているこのカードを、除去された効果の指定するゾーンに移動させれば下にいるクリーチャーは生き残ることが(だいたい)できるのだ!
※これにより進化クリーチャーの大弱点である「除去されたらせっかく用意した進化元が元の木阿弥になる」という欠点を大幅に改善できるってわけだ!
で、話は戻ってスター進化クリーチャー。
これの攻撃中に例えば相手が《百鬼の邪王門》や、
《ボルシャック・ドギラゴン》で攻撃を阻止してきたとしよう。
その場合、このスター進化クリーチャーは、単純な破壊、バトル破壊、バウンス、マナ送り、シールド送り、山札送り、超次元送りなんかでは止まらず、一番上のカードが犠牲になって再構築が行われ、その処理から残ったクリーチャーで攻撃は続行されそのまま突撃してくるのだ!!
※バウンス・・・手札戻しのこと。
となればスター進化からの攻撃で迫られた場合、これまでのように単純な一発の除去では止まらないので、それよりも確実に攻撃がとまる、
ブロッカーや攻撃曲げ、
あるいは攻撃中止系の能力での対処が望ましい形となっている。
これらの場合は仮にバトルで打ち負かし再構築が発生したとしても、攻撃はそこでせき止められているので安全、というわけだ。
こんな構成のスター進化クリーチャーを想像してほしい。
上《ボルシャック・大和・モンキング》中《ボルシャック・大和・モンキング》下《何かしら火のクリーチャー》
これが攻撃してきた場合、1度除去しても上の《大和モモキン》が剥がれるだけで、中+下で再構築され攻撃は継続。
さらにもう一度除去しても下の火のクリーチャーが残り、やはりまだ攻撃は止まらない!(エグいw)
まとめ
- 攻撃中に退化しても再構築でクリーチャーが残ればそのクリーチャーで攻撃を続行する
- 攻撃を引き継ぐクリーチャーは召喚酔いでも攻撃できないものでもなんでも構わない
- 再構築でクリーチャーが残った場合、必ず攻撃を続行する必要がある
- スター進化やばい、止めたければブロック
攻撃中に再構築で複数体が残った
攻撃中に複数のクリーチャーから進化する、例えば上の《「理想」の極 シャングリラ・エデン》のようなクリーチャーが退化し再構築した場合は複数のクリーチャーがそこから残ることが多い。
その場合、残った複数のクリーチャーの中から1体を選び、攻撃を続行しよう!
まとめ
- 複数残ったらどれか1体を選んで、そのクリーチャーで攻撃を続行する
- 他は1体だけ再構築で残す場合と同じ
攻撃先が退化
攻撃先として選んだクリーチャーが、攻撃クリーチャーの攻撃時能力などにより退化し再構築された場合、その攻撃はそのままそこに対して行われるぞ!
※これも攻撃目標がスター進化クリーチャーなら結構簡単に発生するぞ!
また、退化により攻撃目標だったものが複数体に再構築された場合、その直後に攻撃側が再構築されたものの中から改めてどこに攻撃を行うかを選び直そう!
その場合、攻撃時能力は発動しない点に注意!(攻撃時能力は攻撃宣言時にしか誘発しない)
また、再構築されたクリーチャーに「攻撃された時の能力」「相手のクリーチャーが攻撃する時」なんかの能力があったとしても、これも攻撃宣言時に誘発するものだから不発だ!
まとめ
- 攻撃先がバトル発生までに退化しても、再構築でクリーチャーが残れば強制的に攻撃は続行される
- 攻撃目標が複数に分裂した場合、選び直す
- 再構築後は、攻撃時能力も攻撃された時の能力も発動しない
ブロッカーが退化
ブロッカー指定ステップで進化クリーチャーでのブロッカーが確定後、ブロックされた時の能力や、相手のクリーチャーがタップしたことによる何らかの効果で、それが退化し再構築された場合、1体だけ再構築で残った場合は、もちろんそこに攻撃を続行しバトルを行う。
※再構築後のクリーチャーが攻撃されない能力を持っていたとしてもそれは関係ないよ。(あれは攻撃宣言されない能力だからね。じゃないとそれがブロッカー持っていてブロックした場合に説明がつかないでしょ?)
しかしこれが1体ではなく、複数体に再構築された場合、実はこれ、あまりにもレアケースすぎるのかこれといった定義はないwwww
なのでオジサンの家では、攻撃目標が退化再構築した時の攻撃先の再選択のケースに照らし合わせて、攻撃側がどことバトルさせるのかを決め直すようにしているよ。
まぁ今まで一回しかこのブロック→退化→再構築というレアパターンが起きたことないんだけどねwww
まとめ
- ブロックが確定したクリーチャーが1体に再構築された場合は、そこに攻撃を継続
- ブロックが確定したクリーチャーが複数体に再構築なんてそんな細かいこと流石にルールに書いていないので、その場合は攻撃側に選び直してもらった(実績過去1回のみwww、公式戦ではジャッジに聞いてね)
召喚酔い、ふたたび
さぁ、いよいよ最後の項目だ。
「召喚酔い、ふたたび」
例えば、同一ターンに、非進化クリーチャーを召喚し、即座に進化。
さらに続けてそれを退化し、最初に出した非進化クリーチャーが再構築で残った場合、そのクリーチャーは召喚酔いをしているかどうか?
答えは、
召喚酔いしている。
進化クリーチャーはルールで「召喚酔いしない」と定義されているってのはかなり上の方に書いたよね。
いっとき進化して、元非進化クリーチャーは召喚酔いが消えるわけなんだけど、あくまでそれは「進化クリーチャー」になっているため。
なので退化して再構築した場合、通常のクリーチャーが召喚酔いしているかどうかは結局やっぱり「出たターンかどうか」という基本的な判断に戻ってくる。
感じとしては「酔ってる(非進化)」→「酔いを克服(進化)」→「また酔ってる(再構築の非進化)」と、なんで一旦酔いが覚めたものが「また酔ってるんだよ!」となるかもしれないけど、これはそういうルールだと認識してほしい。
まとめ
- 紆余曲折あろうとも、非進化クリーチャーでスピードアタッカーを持っていないものは出たターンは召喚酔いになる
最後に
ここまで読んでくれたみんな!
ありがとう!お疲れ様!
この「進化・退化・再構築」は来年度「王来篇」で非常に大事になってくると思って、今回の超・解説記事を気合い入れて書いてみたんだ!
もしこの手の処理でわからないときは、この記事を読んでくれたらほぼ分かるように書いていると自負しているから、ぜひ参考にしてほしい!
んでは楽しいデュエライフを!
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