DM Tacticsとは
はじめに
弊ブログが管理運営しているオンラインコミュニティ「DDA」で、絶賛拡散中の大会形式「DM Tactics」をご紹介します。
読みは「でぃーえむ
たくてぃくす」となりますが、やや長いし言いづらいので「DMタクト」あるいは単に「タクト」と呼んでいます。
※本記事では以降「DMタクト」と呼称します
「DMタクト」は「アドバンス構築」や「ブロック構築」などの「デッキのフォーマット」ではありません。
「DMタクト」は「大会のフォーマット」。
つまり「大会形式」であるからなのです。
2020/10/07 初版
大会をよりエキサイティングに!
デュエマの大会を行う際、その大会にはそれぞれの大会毎に決められた「形式」が必ず存在します。
例えば下記のようなものです。
・デッキフォーマット
・デッキリストの提出有無
・参加人数
・開始時間
・試合形式
・試合時間
など
これら大会を構成する要素や決まりごとに対してDMタクトは、そのいくつかに変更を加えます。
上でDMタクトは「大会形式」と言いましたが、正確には「大会形式のアドオン(付加要素)」と言ってもいいでしょう。
全てが変わるわけではないのです。
いくつかのファクターに少しだけ痺れるスパイスを振りかけるだけなのです。
では次項からDMタクトが行う「変更点」をご紹介しましょう。
プリサイドボードの導入
”アイツのデッキに、対応する”
デュエマのメインデッキは40枚。
通常の大会であれば、この40枚で最初から最後まで戦わなければなりません。
しかしDMタクトの「プリサイドボード」を適用すると、ここに最大12枚までの”サイドボード”という控え選手のようなカードを用意することができます。
そしてこの12枚は、対戦前にメインデッキのカードと入れ替える事ができます。
サイドボードは通常であれば、2本先取マッチの各ゲーム間で行うものですが、プリサイドボードではデュエマの試合が1本先取が主であることを考慮し、試合前に調整を行うことが可能になっています。
サイドボードによる調整は対戦組み合わせ発表から最大5分間です。
必ずその時間内に調整を終えて下さい。
※サイドボードを行うことを「サイドボーディング」と呼びます
※サイドボーディングは対戦が決まった後、対戦席に着席してから行って下さい
※制限時間の5分に達する前に両者調整を終えた場合は、直ぐに対戦を始めることができます(両者が早く終えれば対戦時間が多くなります)
※サイドボードからカードを入れることを「サイドイン」、外すことを「サイドアウト」と呼びます
※注意※
メインとサイドのカードは必ず同じスリーブを着用してください
・・・・・・・・・・
TCGには「有利対面」「不利対面」というものが存在します。
平たく言うと「デッキの相性」ですね。
場合によってはそれはゲーム結果に直結するほど大きいものになったりもします。
しかしこのプリサイドを行えば、その差を縮める事が可能となるのです。
プリサイドのあるラウンドの流れ
プリサイドのルール
- サイドボードに用意できるカードは最大12枚まで
- 必ずしもこれを用意する必要はない
- 同名カード最大4枚までのルールは、メインデッキとサイドボード全体を含めて適用される
- サイドボードとして用意されるカードもその大会のレギュレーション(アドバンス、1ブロックなどのルールなど)に従っている必要がある
- 試合開始前にサイドボードからカードを入れ替えることが出来る
- サイドボーディングは対戦席に着席してから行うこと
- 入れ替えた後のデッキの枚数が、必ず40枚になるように調整する
- サイドボーディングの制限時間は対戦組み合わせ発表から最大5分間
- サイドボードには「超次元カード」「GRカード」「ドキンダム」「ドルマゲドン」「零龍」を含めることは出来ない
クイックマリガンの導入
”手札事故から、蘇る”
カードゲームにはゲーム開始時の手札を引き直す「マリガン」というシステムが採用されていることが珍しくありません。
カードゲーマーであれば誰しも経験があると思います。
「こんな手札じゃなんにも出来ない・・・」
そんな酷い手札の場合でもマリガンは貴方を救います。
マリガンは手札を一度引き直しまだ戦えるレベルに持ち直す可能性が生み、そのゲームが残念な事にならない可能性に賭ける事を可能にします。
しかしマリガンにも弊害があり、それは例えば所要時間。
当然ですがマリガンを行う時間は絶対に必要になり、これによりいたずらにゲーム時間が伸びてしまったりすることもあります。
よく見かけるマリガンは「手札を全て戻す→ライブラリをシャッフル→もう一度引き直す」というステップを踏みますので時間がかかってしまうのは当然です。
そこでこの「クイックマリガン」の登場です。
手順はこうです。
- 封印やシールドカードを置き、初期手札を引いた後、その中から不要と思われる好きな枚数のカードを山札の下に置く
- 置いた枚数と同じ枚数、山札の上からドローする
たったこれだけです。
面倒なステップは全てスキップです。
しかもこの方法は、バンクーバー・マリガンやロンドン・マリガンよりも更に高い品質の手札を狙えるので、お互いに”納得”の状態でゲームを開始できる可能性が飛躍的にあがります。
なお、マリガンは「絶対」を約束してくれません。
くれぐれも過信なさらず、ご注意を。
クイックマリガンのルール
- クイックマリガンはそのゲームで1度のみ行える
- 初期手札を引き、先後を決めたのち、先攻から順番にマリガンを行う
- マリガンする場合は、初期手札の枚数以下で任意の枚数を宣言し、その宣言した枚数を手札から選び好きな順で山札の下に置く。その後、山札の上から置いた枚数だけ引きなおす
- ゲーム開始前にカードを引く効果(《零龍》など)はマリガンを行った後に解決する
フォーマットそのものは変わらない
”基本は変えない、変わらない”
「DMタクト」はデッキの基本的なフォーマットに立ち入りません。
つまり「DMタクト適用の大会」であっても、アドバンスはアドバンスですし、1ブロックは1ブロックです。
慣れ親しんだフォーマットで楽しむことが可能です。
公開制で読み合いの要素を極限まで
”オープンデッキで、裏をかく”
DMタクトでは基本的にデッキは公開制です。
ですので対戦相手が決まると、即座にその方のデッキをチェックすることが可能になっています。
しかし公開されるのはメインデッキの40枚のみで、プリサイドボードの12枚は伏せられている状態です。
この”ほぼ”見えている状態で、貴方の選択は?
メタる?突っ込む?逆の逆張り?
公開制のルール
- 基本ルールはメイン40枚がオープン、プリサイド12枚はクローズ
- 大会によりオープン/クローズのステータスは自由に選択可能
- デッキ提出ではメイン、サイド共に全て記載すること
小道具で円滑に、合理的に
”記憶ではない、記録するんだ”
デュエマをプレイしていると、誘発したオブジェクトやその発生回数、あるいはターンにドローした枚数など、記憶だけに頼ると覚え違いが発生したり、また対戦相手の方との認識に食い違いが出ることがあります。
もう記憶に頼るのはやめて、記録しましょう。
DMタクトでは、サイコロやメモ帳などの利用を認めます。
※公式ルールではゲーム中、カード以外のアイテムをゲームに利用することは禁じられています
例えばサイコロを用いれば、
呪文や召喚、誘発の回数などを記録、視覚化でき、対戦中のクリーンな認識を広める事ができますし、
メモ帳であれば、ピーピングした際の手札を記録することも可能ですし、サイドインしたカードをメモし、元に戻す際に役立てることも出来ます。
※メモ帳は必ず白紙のものを使ってください
※相手にメモした内容を見せる必要はありませんが、ジャッジに開示要求を出された場合は必ず従っていただきます
※大会に参加するにあたって予め用意した自分用のメモと、対戦中に使用するメモは使い分けてください
最後に
以上が「DM Tactics」、DMタクトの全てです。
この内、「クリックマリガン」だけ使ったり、「プリサイド」だけ使ったり、その適用方法は自由です。
さぁ、デュエマを楽しもう!
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