TCGのユーザータイプ
※この記事はこども向けの記事じゃないよ!難しかったらお父さんお母さんといっしょに読んでね!
これは昔と比べると本当に人気が出て普及し、プレイヤー数も飛躍的に増えています。
人間が多くなれば当然、そこには色々な嗜好、考え方、スタイルが存在します。
この記事ではそんなユーザーのタイプを、デュエマの開発元であるWotC社の記事を元に紹介します。
あなたは、どのタイプ?
TIMMY, JOHNNY, AND SPIKE REVISITED(WotC公式、英語)
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/timmy-johnny-and-spike-revisited-2006-03-20-2
WotC社による分類分け
WotC社はユーザーの分類を以下の3つに分けて捉えています。- Timmy(ティミー)
- Johnny(ジョニー)
- Spike(スパイク)
耳慣れない言葉かもしれないけど、詳しくはそれぞれの項で述べたいと思います。
※これらには更に細かい分類があります
Timmy(ティミー)
ティミーはざっくりいうと「エンジョイ勢」。
ゲームの勝敗にはそこまで固執せず、むしろゲームをプレイすることがティミーである彼らの目的です。
そう、彼らの目的は大部分はゲームをプレイしている時間、そのものなのです。
ティミーはド派手な効果や、高いパワーのファッティを好む傾向があり、時としてコストパフォーマンスを度外視したカードを投入することもありますが、それはカードやデッキへの理解が浅かったり誤っているわけではなく、それをプレイ出来たときの興奮や高揚感を味わいたいがためです。
ですので彼らに「そんなカードは意味がない」と意見するのは意味がありません。
それは当人が一番良く知っているからです。
勝敗以外の部分を大事にしているプレイヤーには、「勝てるだけのカード」よりも「使いたいカード」の方が重要なのです。
Power Gamers
パワー・ゲーマー。ド派手な効果や高いパワーのファッティを好む典型的なティミー。
Social Gamers
ソーシャル・ゲーマー。友人や顔見知り、知り合いとのプレイや、パーティーゲームのようなプレイを好みます。
Diversity Gamers
ダイバーシティ・ゲーマー。色々な体験、新しいカード、デッキ、フォーマット。
彼らはゲームにDiversity(多様性)と新鮮さを追い求め、新しい体験を好みます。
Adrenalin Gamers
アドレナリン・ゲーマー。
アドレナリンが溢れ出るようなカードを好みます。
プレイに(場合によっては本人さえも予想できない)驚きを特に好みます。
デュエマであれば《ホーガン・ブラスター》や《ミステリー・キューブ》などがこれに当たるでしょう。
Johnny(ジョニー)
ジョニーは「デッキビルダー」と言えます。
彼らはカードの研究に余念がなく、常に想像を実現する手段を模索し、それをやがてカタチにし実践することに喜びを見出します。
またそれはありきたりではなく、誰もが使わないであろうカードを、誰にも思いつかなかった方法で頂へと到達することを至上の喜び感じるプレイヤーも多いです。
もしそんなデッキを使うプレイヤーを見かけたら、「頭おかしい(褒め言葉)」と声をかけてあげてください。
そうすれば彼らは100%喜びます。
また、そんなデッキに対し「このカードはこういう意味での採用ですか?」と問うと彼らは丁寧に真意を教えてくれます。彼らにとってデッキとは作品。表現でもあるのです。
Combo Players
コンボ・プレイヤー。驚愕のコンボをゼロから作り出し、それを披露することが彼らの喜びです。
典型的なジョニーと言えるでしょう。
Offbeat Designers
オフビート・デザイナー。誤解を恐れず言いますが、彼らは変人です。
そう、他とは「変」わった視点を持つ「人」たちなのです。
コンボプレイヤーはシナジーを追い求めカード単体の能力を紡いでデッキを構築していくのに対して、オフビートデザイナーはデッキ全体が特定のコンセプトを持って構築されるのが特徴です。
例えば「デッキ全てを呪文にしたら、どうなるだろう?」などです。
そう、「変」わった視点を持つ「人」たちなのです。
Deck Artists
デッキ・アーティスト。彼らが求めるのは勝利体験ではありません。
驚きのコンボでもありません。
彼らはデッキでストーリーを語ります。
この種族であれば共闘するのはこういったカードであるだとか、あのシーンで活躍したこれらのカードをデッキに採用しようだとか、物語やシーンの再現やその延長をデッキで表現します。
基本的に強くはありません。それは強さを求めたデッキではないのです。
もしまだこれを未体験であれば、デッキアーティスト風のデッキを2つ作って友人とプレイしてみてください。
その時あなたは、主人公です。
Uber Johnnies
ユーバー・ジョニー。
Uberはドイツ語で、英語(俗語)で言うところの「Super」にあたります。
つまり、超変態デッキビルダーです。(褒め言葉)
ユーバー・ジョニーは上記よりもさらに特異で、彼らにすら見放したカードでも彼は忘れてはいません。
彼らの終着駅はいつだって「誰もたどり着かなかった未開の境地」です。
非常識という概念は彼らの中にはありません。
カードは全て等しくカードなのです。
しかしこれはある意味、最も純粋なビルダーの姿勢と言えるのかもしれません。
Spike(スパイク)
スパイクはいわゆる「ガチ勢」です。
基本的にCSやグランプリなどの公式戦に出場に、勝利を命題としてゲームを楽しみます。
ギリギリの戦い、緊迫の盤面、迫りくるプレッシャー、そういったものを跳ね除け、勝利を目指す戦いを好みます。
また、それを手繰り寄せるためのデッキ作成、調整、情報収集、プレイングの鍛錬も怠りません。
なお、大きな大会で結果を残すプレイヤーはチームで調整を行っている事が多いですが、それはチーム内、つまり複数の人間で下記の4種がその得意分野ごとに担当でき、そのノウハウ、集合知がそれぞれに分配されるためです。
人間の思考や視点には指向性があるのでそれを活かし、また弱点を補完するものがチーム体制です。
Innovators
イノベーター。
いわゆる「ぶっ壊れデッキ」を作成する。
彼らはトップメタを支配するデッキを作成することに注力します。
Tuners
チューナー。
彼らはイノベーターやジョニーが作ったデッキを調整し、勝利に向けた最適化を目指します。
Analyst
アナリスト。
メタゲームを読み、次の環境で最も有効となるデッキタイプを模索するプレイヤー。
Nuts & Bolts
ナッツアンドボルト。
彼らはプレイングを重要視し、常にそれを磨きます。
それらは単純ではない
ここまでTimmy(ティミー)、Johnny(ジョニー)、Spike(スパイク)という大きな分類でいうと3種のタイプを紹介しましたが、皆さんはどのタイプだったでしょうか?おそらく多くの人が、
ぴったり当てはまるタイプは無かったのではないかと思われます。
例えば「公式戦にも出るし、仲間内でエンジョイプレイも好き!」や「変態デッキも好きだし、まっすぐで分かりやすいファッティデッキも好き!」というプレイヤーもいるでしょう。
これは当然のことです。
TCGは様々な遊びができ、TPOに合わせたデッキを持っていらっしゃる方も多いとおもいますのでそれは必然とも言えるでしょう。
「ティミー・ジョニー・スパイク」の3種は混ざり合うものなのです。
ティミー寄りのスパイクもいれば、ジョニーメインでたまにスパイク。
細かい分類も挙げるとキリがないほど、TCGのプレイスタイルは多種多様です。
色々あって、いいのです。
色々あって、色々な人がいるから、TCGはドラマティックに人を魅了するのです。
仲間と大笑いしたり、突如舞い降りたコンボ案に興奮したり、たった1度の宣言ミスで涙することもあるでしょう。
TCGは遊びであり、パズルのようでもあり、また真剣勝負の場でもあります。
多様なゲームの世界ゆえ、時として主義主張の異なるプレイヤー同士が対面することもあるでしょう。
そんな時でも決して相手に主張を押し付けたりするのではなく、お互いに尊重してあなたのTCGを「盤面」で表現してやりましょう!
で、対戦しながら心のなかでこの記事を思い出していただき、「あ、このひと、ティミーだ/スパイクだ/わからん(多分ジョニー)」などと思ってくれたら嬉しい限りです!
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