今後の2ブロック構築戦について
※この記事は大人向けの記事だよ!※読む時はお父さんお母さんと一緒に読んでね!
昨年度末頃、公式サイトにてその詳細が発表され今年度(2018年4月~)より大々的に開始されたデュエルマスターズ2ブロック構築戦。
このフォーマットを採用したCS(チャンピオンシップ)の開催はもちろんのこと、ついには第7回グランプリ(2018年10月8日)でもこれが採用され、白熱した戦いが繰り広げられました。
さてこの「2ブロック構築」。
もちろん好意的な意見ばかりではありません。
これまでのデュエマの歴史の中で長く親しまれたフォーマットである、「殿堂フォーマット(ルールと解釈してくださって問題ありません、この場合、殿堂ルール)」を支持する声が大きいのもまた事実です。
しかしここではその事についてはとりあえず部屋の隅に置いておき、あくまでの本稿の主旨である「今後の2ブロック構築戦」についてをお伝えしたいと思っております。
2ブロックの「今後」。
乱暴な言い方をすると「殿堂フォーマット」というものは本質的に、「ずっと変わらないフォーマット」であります。
もちろんこの表現は正確ではありませんし、新しいカードの追加、新規殿堂の発表や解除で変わるじゃないかと言われればその通りであります。
しかし私の言いたいことは少しニュアンスが異なります。
それは「殿堂フォーマット」に無く「2ブロック」にある制度により大きな違いが生まれるためです。
「ローテーション」
つまり一般的なカードゲームの世界で言われる、「スタンダード落ち」。
「スタン落ち」の有無なのであります。
スタン落ちとは?
「スタンダード」とは「Magic: the Gathering」や「ポケモンカードゲーム」に採用されているフォーマットです。(発祥はTCGの始祖であるMagic: the Gathering)
このルールでは、定められた期間に発売されたカードのみでデッキを構築するという制約があり、それ以外のカードをデッキに含めることは禁じられています。
そして「スタン落ち」とは、これまで「スタンダード」で使えていたカードが「定められた期間」が過ぎてしまったゆえに、デッキに入れられなくなってしまう事を指します。
「期間」はゲームにより様々ですが、短くて直近1年、長くとも約2年以内に発売されたものと定められてることがほとんどです。
ただ、デュエルマスターズではTCGで一般的な「スタンダード」という呼称は用いず「2ブロック」という独自のフォーマット名を制定していることから、ここは「2ブロック落ち」、略して「2ブロ落ち」と表記するのが適切なのかもしれません。
本稿では以降、2ブロ落ちと表現させていただきます。
ブロックとは?
そもそも「ブロック」とはなんでしょう?デュエマでは「その”年度”に発売されたカード群」を指して「ブロック」と表現しております。
(ただしその年度に発売されたカードでもブロックマークが付いていないものもあります。例えば過去のカードを現代に蘇らせたクロニクル・レガシー・デッキに収録されたカードにはブロックマークが付与されていません)
お手持ちのカードの右下についてあるマークを御覧ください。
それこそが「ブロック」を表すものであり、ブロックマークと呼ばれます。
その絵柄によりそのカードがどのブロックに属したものであるか、ひと目でわかるようになっており、例えば2017年度に発売されたカードですと「DM」マークのブロックになります。
来年度の2ブロ落ち
”その年と一年前のブロックマークの付いたカードが使えます”これは昨年度末に公式サイトで発表された2ブロック構築に関するルールの説明で明言されたものです。
「2ブロックで使えるカードは、今年と去年のマークのもの」
ですので現在の2ブロックは、本年度発売の「双」マークと、昨年度の「DM」マークがついたカードが2ブロック構築戦で使用できるカードとなります。
「本年度と昨年度」ということですので、それは当然時間経過により遷移していきます。
では来年度はどうなるのか?
それが下図。
来年度は「2019年度」ですので、2ブロックは「2019年度」と「2018年度」の2つ。ですので今年度まで使えていた「2017年度」の「DM」マークのカードは来年度、2ブロ落ちします。
同じ名前のカードは使用可能
仮に2ブロ落ちしたカードであっても、同じ名前のカード(絵柄は関係なし)が、その時の2ブロックで使用できるマーク付きで発売されていたら、過去のマークのカードも含め2ブロックで使用可能となります。
上記の画像の《ヤッタレマン》を例に取りますと、2019年度になりDMマークのカードが使えなくなったとしても、まだ2ブロックで使える2018年度の双マークのカードがあれば、古いマークのカードも問題なくデッキに入れることが出来ます。
このように以前のカードが復活して発売されることを俗に「再録(さいろく)」といいます。(厳密に言えば再録は2ブロックとは関係ありません)
被害のほどは
現在の2ブロック構築戦では、DMマークのカードもたくさん活躍しています。その中には双マーク版のカードが発売されていないものもチラホラ・・・
そういうカードは、残念ながら来年度は使えなくなってしまいます。
例えばこの《堕魔 ヴォガイガ》。
これは当分再録されないことが決まっていますので、来年度はこれ無しで戦わなければならないことになります。
もちろんこれの代わりになるようなカードが発売される可能性もありますので、怖さ半分楽しみ半分といったところでしょうか。
そう、これです。
これが、スタン落ち、もとい2ブロ落ちなんです。
デッキの修正を余儀なくされる
冒頭のあたりで、”乱暴な言い方をすると「殿堂フォーマット」というものは本質的に「ずっと変わらないフォーマット」。”
こう書かせていただきましたが、真意はここです。
ローテーションが存在しない「殿堂フォーマット」は、新規殿堂追加で「特定のデッキのみ」手直しが必要になることがありますが、2ブロック構築などのカードローテーションを伴う環境は、その切り替わるタイミングを境に、大きくデッキの修正をしなければならなくなる可能性を孕んでいるのです。
もちろん全ての2ブロックデッキがそうなるわけではありません。
例えば息子のジョーカーズデッキを見てみると、驚くことに1枚たりとも来年度「2ブロ落ち」しないのです。
そんなデッキもあります。
2ブロ落ちしたカードはもう使えない?
いいえ、そんなことはありません。これには2つのルートがありますが、一つは既に上で述べた「再録」。
再録されればまた2ブロックに復帰です。
もう一つは長い歴史を持つ「殿堂フォーマット」で活躍させる方法です。
こちらであれば、使えないカードは「殿堂レギュレーション」で指定されたカード以外にありませんでので、問題なく使用することが出来ます。
最後に
この「スタン落ち」「2ブロ落ち」を快く思わないユーザーが一定数いることは、デュエルマスターズのみならず、どのカードゲームでもいらっしゃいます。確かに今まで活躍し、全幅の信頼を寄せていたカードが使えなくなるというのは誰でも悲しいものがあるでしょう。
しかしトレーディングカードゲームに「スタンダード」なるものが生まれた経緯、そこには納得出来るほどの理由があります。
我々にとってカードゲームは「遊び」です。
彼らにとっては・・・
その溝が完全に誰にも受け入れられる形で埋まることは難しいのかもしれません。
しかし、それが埋まるのであればこれほど嬉しいことはありません。
その解法と信じられているものの1つが、
「2ブロック構築」なのです。
なお、このローテーションルールは昨年度末の記事を筆者が咀嚼し判断した内容を元に書かれています。
現時点での判断であり、今後このルールは当時発表から変更される可能性も十二分にあり得ることをご理解ください。
0 件のコメント :
コメントを投稿