#04 速さのその先へ(後編)
クアトロ・ブレイクッ!!しかし困ったことに・・・・・4枚全てS・トリガーでした・・・・。
こんなものを行使したら少年の敗北は決定します。
困りました。
少年の攻撃可能なクリーチャーは残り2体。
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だからここは使わない。シールド・トリガーを。(倒置法)
「チクショー!全部トリガーはずれだよ!!(熱演)」
ほっと安堵の表情をする少年。
勝負に勝つ難しさを知ると共に、勝つ喜びも是非知ってほしい。
そんな思いからの選択です。
これで私のシールドは残り1つ。
「アタック!プレイヤー!」
ハハハ、シールドトリガーのバーゲンセールですよ!
最後のシールドはスーパー・S・トリガー(スマッポン)でした・・・・・。
要らない時にはポンポン出やがります。
・・・・しかし使いません。
勝負に勝つ難しさを知るt(ry
これで私のシールドは0。
あとは少年からのダイレクトアタックを待つのみです。
「・・・・ダぁイレクトぉ・・・・アタックぅ~・・・・・」
「ニンジャ・ストライク、ハヤブサマルにブロッカー付与でそのままブロック」
ふざけた口調、ふざけた顔。対戦相手を舐めた行動。
光の速さでブレイズクロ―を弾き、返しのターンで少年に敗北を与えました。
自分が勝つからと言って相手を辱めていい道理はありません。
皆が全力で楽しんでいる所で無礼な振る舞いは慎むべきです。
ゲーム後、少年の勝利目前での相手を嘲笑うかのような言動を戒めます。
相手に同じようにされて自分はどう思うか、そんな事をされて自分なら嬉しいか、相手と喧嘩するために、嫌な気持にさせるためにゲームをやるわけではない等とお灸をすえられます。
(勿論この時、S・トリガーやニンジャ・ストライクが使える状態にあったことは言いません、本来はこの手抜いた事こそが相手に対する大きな愚弄なのですから)
その後、まったくもって速くないこのデッキのどこが「速攻」なのかを聞きます。
「速攻で・・・8マナを目指すから・・・」
・・・・・・・ん?
「速攻で8マナからグレンモルト!!」
・・・・・・・なるほど。
それのどこが速攻なんだよ!
赤単で8マナなんて遠すぎるわ!
つうかデュエマにおける速攻の定義をそもそも間違ってる!!!
(まぁ速攻といえば速攻なんですけどが・・・)
その後、少年に速攻の意味と自然文明を使ったマナブーストをレクチャー。
そしてどうしてもファッティを出したいようなので、私の手持ちから数枚のマナブースト要員をプレゼント。
そしてどうしてもファッティを出したいようなので、私の手持ちから数枚のマナブースト要員をプレゼント。
「速い・・・でかい・・・・出せる・・・・ふふ・・・」
少年はそう呟き、デッキの改造を始めるのであった・・・・。
The way to "The Master of Deck Building" is far ...
いつでもお互いに気持ちよくプレイできるように努め、デュエルが終わったら勝っても負けてもナイスゲームと言えるようになりましょう。
少年はそう呟き、デッキの改造を始めるのであった・・・・。
The way to "The Master of Deck Building" is far ...
今回の教訓
礼に始まり礼に終わる
武道でも球技でもカードゲームでも、人と人とが相対する競技において礼節やマナーはとても大事です。いつでもお互いに気持ちよくプレイできるように努め、デュエルが終わったら勝っても負けてもナイスゲームと言えるようになりましょう。
今回の一枚
名前 :メテオ・チャージャー
タイプ:呪文
文明 :火
パワー:-
コスト:3
種族 :なし
■相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く)
少年が8マナを目指すためにせっせと唱えていたチャージャー呪文。
「チャージャー呪文」と呼ばれるものは全て、唱えた後にその呪文のカード自身をマナゾーン置くことでマナを1つ増やし「マナ加速」することが出来る。
殆どのチャージャー呪文には追加効果が付属しており、このカードの場合は1体のブロッカーを破壊するというもの。
この呪文でブロッカーを破壊しつつマナ加速し、フィニッシャーの攻撃が止められないようにとの工夫が入っていたようだ。
この敗北を以て彼の作り出したデッキ「ファッティで殴る」は一旦その幕を閉じ、マナブーストを加え新しい道を模索することになる。
≪#03 速さのその先へ(前編)
この物語は実話をもとに構成されているフィクションです
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