D2フィールドとは
はじめに
クリーチャーでもなく呪文でもないカードでアドバンテージを得るにはこのD2フィールドがうってつけです。ここではその基本ルールと使い方、そしておすすめのカードをご紹介いたします。
D2フィールドの”D2”って何の略なの?
D2フィールドの”D2”は「ダイナマイト&デンジャラス」の略称で「爆発的で危険」なカードという事がその素晴らしいネーミングからもわかります。わかってくださいまたD2フィールドは一般的に「D2(ディーツー)」と略して呼ばれる事がほとんどで「ダイナマイトアンドデンジャラスフィールド」と略さない名称で呼ばれることは皆無と言っていいほどです。
本稿でも以降、D2フィールドをD2と呼称します。
D2はクリーチャー?呪文?
冒頭でも述べましたが、D2は固有のカードタイプです。カードタイプとは、クリーチャー、呪文、クロスギアのようなカードの種類そのものを指す言葉で、その1種としてこのD2は存在します。
ですので、「クリーチャー」を対象とした効果には適応されませんし、「呪文」を対象とした効果にも関係しません。
正確に言いますとカードタイプが「フィールド」で「D2」はその特殊タイプになるのですが、フィールドを対象とするものが殆どないのでD2はD2と認識していても問題はまずありません。
どうやってD2を使うの?
D2はクリーチャーや呪文と同じようにメインステップにてマナコストを支払いバトルゾーンに出して使います。出した瞬間からD2は有効になります。
また、D2はバトルゾーンに横向きに置きます。
【解説:ターンの流れ】
D2はどこにいるの?
これは大変重要な事なのでぜひ覚えてください。
D2の専用のゾーンなどはなく存在するのはあくまでバトルゾーンです。
重要!D2は全部でひとつだけ!
大変重要なルールです。D2は相手、自分を含めバトルゾーンに同時に1つしか存在することが出来ません。
例えば自分がD2を出している状態の時に相手がD2を出してくると、元々バトルゾーンにあった自分のD2は墓地に送られます。
また自分が既にD2を出している状態でさらに自分のD2を出しても、元々あったD2は墓地に送られてしまいます。
一度にバトルゾーンに存在できるD2は、全部でたった1枚だけなのです。
D2を使う意味ってなに?
呪文は持続的な効果を発揮するものでも長くて次の自分のターンの初めまでです。クリーチャーの中にはバトルゾーンに存在する限りなんらかの効果を与え続けるものがいます。
このバトルゾーンに存在している間、継続的に効果を発揮し続けるものを常在型能力と呼びます。
そしてD2フィールドは基本的に全てこの常在型能力です。(一部例外あり)
ですので出してしまえば効果がずっと続くというのが大きな利点の一つになります。
またクリーチャーと比較した場合、D2はその除去の難しさがメリットに挙げられます。
クリーチャーは破壊、マナ送り、山札送りなど呪文やクリーチャーの能力でバトルゾーンから除去する手段が大変豊富ですが、D2には除去の方法が殆どありません。
その少ない手段からD2は相手によってはいったんバトルゾーンに出されると全く除去することが出来ないという事態も十二分にありえるので、そのような場合はデュエル終了までそのD2の恩恵を受け続けるという事も多々あります。
Dスイッチってなに?
いくつかのD2には、Dスイッチと呼ばれるものが付いています。D2のカードの右下部分に上記画像の青枠のように「Dスイッチ」の部分が付いているものが対象になります。(全てのD2がこの能力を保有しているわけではありません)
Dスイッチの”D”は「デンジャラ」の略で、合わせて「デンジャラスイッチ」と読みます。
使用できるタイミングや効果は各カード毎に決められており様々ですが、共通のルールとしまして「Dスイッチは一回だけ使用できる」というものがあります。
Dスイッチは使用する際にD2のカードを上下さかさまにして効果を発動します。
(この上下逆さ状態がDスイッチの「使用済」を表すことになります)
「Dスイッチは一回だけ使用できる」と述べましたが、これはそのD2のカードで1度きりという意味で、Dスイッチを使った後にまた新しくバトルゾーンに出したD2のDスイッチは問題なく使用することが出来ます。
D2を外したいんだけど・・・?
バトルゾーンに出してしまったD2を外すことは難しいです。相手のものであれ自分のものであれ外そうとすると存外に厄介です。
自分のものであれば外す必要性があまりないのですが、(デメリットになりえるD2もありますが)相手のものであればこちらからもD2を出して行ってやれば上記の「D2はバトルゾーンに1枚しか存在できない」という制約で消し去ることが出来ます。
他には呪文などの効果で除去することも出来ます。
余り数が多くないのですがいくつかご紹介します。
《ドドンガ轟キャノン》
これは相手のバトルゾーンにあるコスト5以下のカードを1枚墓地に送る呪文です。
コストが5以下であればどんなカードも送り込めるので、クリーチャーやD2のみならず除去が困難なクロスギアすらも墓地送りにできます。
《テック団の波壊Go!》
→バトルゾーンにある相手のコスト5以下のカードをすべて、持ち主の手札に戻す。
→相手のコスト6以上のクリーチャーを1体、破壊する。
上記2種から効果を選ぶことのできる便利なカードなのですが、このうち1つ目の効果でD2を相手の手札に戻すことが出来ます。
これはコスト5以下のカードを全て相手の手札に戻してしまう大変豪快な効果で、クリーチャーであろうがD2であろうがクロスギアであろうが全て手札に戻してしまいます。
《龍脈術 落城の計》
これは上記2種と違い、相手だけでなく自分のバトルゾーンにあるカードも対象の呪文です。
バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを持ち主の手札に戻す強力な効果を持ちながら使用コストがわずか3というのも魅力です。
しかしD2を手札に戻した場合、次のターンにまたすぐに出してこられる事は十分に考えられますのでタイミングが重要になります。
自分のものを戻す事はあまりないのですが、使用例としましてDスイッチの再利用が挙げられます。
おすすめのD2教えて!
いくつかおススメのD2をご紹介いたします。どれも強力な効果を持っているカードです。
《チキチキ・JET・サーキット》
自分の全てのクリーチャーがスピードアタッカーになります。火文明を絡めた複数色の文明のデッキで真価を発揮します。(スピードアタッカーはほぼ火文明しか持っていない)
《業火の禁断エリア》
自分のクリーチャーのパワーがバトル中「+9999」され殆どのバトルに負けなくなります。
《Dの牢閣 メメント守神宮》
自分のクリーチャーが全てブロッカーになります。S・トリガーが付いているのも強力で、極めつけはターンの初めのカードドロー時に発動できるDスイッチ、相手のクリーチャーが全てタップされます。
《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》
ターンの終わりに1枚カードを引けるのも強力ですが、このD2は何といってもDスイッチ。相手クリーチャーの攻撃時にコスト7以下の水の呪文をノーコストで詠唱することが出来ます。そこで《超次元ガロウズ・ホール》等のバウンス付き超次元呪文からブロッカーを呼ぶなどすれば、桁外れの奇襲的防御力を発揮します。
《オーバーキル・グレイブヤード》
自分のクリーチャー全てに「スレイヤー」という能力を与えます。「スレイヤー」を持つクリーチャーはバトルした後、その結果によらず相手を破壊します。
《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》
自分のクリーチャーがバトルゾーンに出るたびに山札の上からマナゾーンにカードを1枚置いていけるという、とんでもないマナ加速を行うD2です。またDスイッチにターンのはじめにマナゾーンの枚数以下のコストのカードをマナゾーンからノーコストで召喚できるという非常に強力な能力を持ちます。
最後に
D2フィールド、そしてそれに搭載されているDスイッチは非常に強力です。これを使いこなすことが出来ればデュエルでかなりの優位性を持つことが出来ます。
しかしD2は全体で1枚という制約がありますので、相手のD2の採用有無などの駆け引きが生まれてきます。
しかしこの駆け引きこそがトレーディングカードゲームの醍醐味だとも思いますので、是非これを活用して熱いデュエルを楽しんでください。
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